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外為証拠金取引における個人投資家の投資行動

2018年11月20日
金融市場局 向山由依、菊田直也、鷲見和昭

要旨

個人投資家による外為証拠金取引については、いわゆる逆張りの投資戦略が特徴として意識され、相場の変動を一定程度抑制する作用を持つと考えられてきた。しかし、最近のアンケートでは、7割の投資家が順張りの投資戦略を採るという結果もみられている。順張り戦略を採る個人投資家は、ごく短い時間に売買を繰り返すことが多いとの指摘もあることから、本稿では、個人投資家の売買について、高頻度の取引データも活用しつつ、投資期間別にみた考察を行った。その結果、投資期間が一日以上の投資では逆張りの特徴が確認された。一方、投資期間が一日未満の投資については、全体として逆張りの特徴がみられるものの、局面次第では順張りの特徴もあることが確認され、日中の相場変動の抑制に作用しない場合もあることが示唆された。

日本銀行から

日銀レビュー・シリーズは、最近の金融経済の話題を、金融経済に関心を有する幅広い読者層を対象として、平易かつ簡潔に解説するために、日本銀行が編集・発行しているものです。ただし、レポートで示された意見は執筆者に属し、必ずしも日本銀行の見解を示すものではありません。
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