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ファンド向けファイナンスの概要とリスクについて

2022年10月14日

金融機構局 金口剛久、河上岳史*、長谷部光、小川佳也
*現・総務人事局

要旨

プライベート・エクイティ・ファンド等への資金流入が続くもとで、ファンドは自らの投資ステージに応じた資金需要を強めている。こうしたなか、金融機関は、ファンド向けファイナンスの収益性の高さなどを背景にビジネスを推進するとともに、当該ファイナンスに係るリスク特性に留意したリスク管理体制を敷いている。一方で、ファンドは、投資家へのリターン引き上げ等を企図して、当該ファイナンスの借入期間の長期化やレバレッジの拡大等を行っており、当該ファイナンスに係るリスクの高まりが確認されている。そのため、ファンド向けファイナンスの実態把握や潜在的なリスクについて丁寧にモニタリングしていくことが重要である。

日本銀行から

日銀レビュー・シリーズは、最近の金融経済の話題を、金融経済に関心を有する幅広い読者層を対象として、平易かつ簡潔に解説するために、日本銀行が編集・発行しているものです。
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