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企業向けサービス価格指数(SPPI)の人件費投入比率に基づく分類指数

English

2024年6月18日

調査統計局 湯谷猛麿、ハワードエドモンド通一*、吉野知明**、東将人***
*現・神戸支店
**現・福島支店
***現・国際局

要旨

本稿では、企業向けサービス価格指数(SPPI)について、サービスの生産活動におけるコスト構造に着目したうえで、人件費投入比率の多寡によって再分類を行った。低人件費率サービス価格には、投入される財の価格や直面する市場環境の影響が大きく現れている一方で、高人件費率サービス価格は、コストに占める人件費比率の高さを映じて、労働需給や賃金動向の影響を強く受けていることが示された。2020年基準SPPIから公表を開始した「人件費投入比率に基づく分類指数」は、SPPIの基調的な動きを左右する人件費の影響を把握する観点で、有用だと考えている。

日本銀行から

日銀レビュー・シリーズは、最近の金融経済の話題を、金融経済に関心を有する幅広い読者層を対象として、平易かつ簡潔に解説するために、日本銀行が編集・発行しているものです。ただし、レポートで示された意見は執筆者に属し、必ずしも日本銀行の見解を示すものではありません。
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