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外国為替電子取引(e-FX)を巡る動向

2024年11月1日

金融市場局 大西芙蓉子*、平井裕一郎、有賀涼、別所英実**
*現・調査統計局
**現・国際局

要旨

外国為替市場では、電子取引(e-FX)が発展・拡大し、外国為替取引におけるコストの低下や選択肢の拡大といったメリットをもたらしている。e-FXを利用する顧客においては、多様化するe-FXを活用するために、自らの取引ニーズに相応しい取引手法等を適切に選択する必要がある。また、e-FXの発展は、外国為替市場の流動性の分散につながっており、市場動向の把握が困難化しているほか、将来的には、外国為替市場における価格発見機能が低下する可能性も懸念される。さらには、e-FXに関連するインフラ整備が国際的に進む中、海外への外国為替取引のシフトを伴う形で、東京市場の金融センターとしてのプレゼンスに影響が及ぶ可能性もある。

日本銀行から

日銀レビュー・シリーズは、最近の金融経済の話題を、金融経済に関心を有する幅広い読者層を対象として、平易かつ簡潔に解説するために、日本銀行が編集・発行しているものです。ただし、レポートで示された意見は執筆者に属し、必ずしも日本銀行の見解を示すものではありません。

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