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プライベートクレジットファンドの拡大と多様化について

2026年9月25日

金融機構局 岩村由子、古賀聖奈、神保真宏、樋口智紀*
*現・決済機構局

要旨

米国を中心にプライベートクレジット(PC)ファンド市場が拡大している。PCファンドでは、機関投資家から長期的な資金を調達し、主に信用力の低い中堅・中小企業等を対象に厳格な与信管理のもとで直接融資を行う戦略が中核とされてきた。もっとも、近年は、資金流入が続く中で、企業向け融資を行うファンド間での競争激化と、それに伴う一部での融資条件の変化が指摘されている。加えて、投資対象やファンド設計が多様化し、特定資産のキャッシュフローを裏付けとするABFファンドや、個人投資家向けのセミリキッド型ファンドが増加するなど、一部PCファンドでのリスク特性の変化が窺われる。わが国においても、金融機関や機関投資家が、投融資を通じてPCファンドとの連関性を高めてきていることから、こうしたリスク特性の変化にも留意しつつ、PCファンドの運用実態と信用動向を注視していくことが重要である。

日本銀行から

日銀レビュー・シリーズは、最近の金融経済の話題を、金融経済に関心を有する幅広い読者層を対象として、平易かつ簡潔に解説するために、日本銀行が編集・発行しているものです。ただし、レポートで示された意見は執筆者に属し、必ずしも日本銀行の見解を示すものではありません。

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