証券会社による国債マーケットメイクビジネスの動向
2026年9月25日
金融機構局 浅松啓樹、相田恵理*、堀川卓己、小川佳也
*現・金融市場局
要旨
証券会社は、本邦国債市場において投資家の売買ニーズを仲介するマーケットメイク機能を担っており、その過程で自身が負う金利リスクを管理しつつ、仲介に伴う収益を得ている。本稿では、証券会社がマーケットメイク機能を担うにあたって内部的に意識している要因(バランスシート規模、金利リスク量、収益等)の動向を整理し、同要因が国債市場の流動性に与える影響について、ケース・スタディも交えて論考を行う。一般的に、市場環境が落ち着いている通常時は、証券会社のリスク管理上の要因が国債市場の流動性に大きな影響を及ぼすことは少ないが、2025年4月の相場急変動局面においては、証券会社の追加的なリスクテイク姿勢の慎重化が、ビッド・アスク・スプレッド拡大の一因となった可能性がある。今後も、マーケットメイクビジネスの動向については理解を深めていくことが重要である。
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