質問日本銀行が外国の中央銀行や国際機関に提供している銀行業務とはどのようなものですか?
教えて!にちぎん
回答
日本銀行は、日本銀行法第41条に基づき、外国の中央銀行等や国際機関との間で、これらの先による円貨資産の運用や円資金の調達に協力するため、預り金業務、債券等保管業務、国債買取り等業務を行っています(以下、日本銀行がこれらの業務を提供している先のことを、ここでは「海外取引先」といいます)。近年では、日本銀行が外国の中央銀行等との間で行う通貨スワップ取引の決済にも預り金口座が利用されます。また、外国の中央銀行等が金融機関に資金供給を行う際の担保として日本国債や円資金を受け入れる目的で、預り金口座や債券等保管口座を利用することもあります。
預り金業務
海外取引先の円資金を受け入れたうえで、当該先からの指図に基づく資金支払などを行っています。
債券等保管業務
海外取引先名義の口座において、国債の保管や受払、元利金の受入れなどを行っています。
国債買取り等業務
海外取引先の緊急な円資金調達ニーズに応えるため、当該先から受け入れている国債を買い取る業務を行うことがあります(売戻条件付きの場合と買切りの場合があります)。
関連ページ
日本銀行における外国の中央銀行等および国際機関との取引状況については、海外中銀との協力ページの「海外中銀に対する銀行業務」をご覧ください。
参考
- 日本銀行法(外部サイトへのリンク)