質問日本銀行の「物価の安定」についての考え方および「物価安定の目標」について教えてください。
教えて!にちぎん
回答
金融政策の目的である「物価の安定」については、以下のように考えています。
- (1)日本銀行は、物価の安定を図ることを通じて国民経済の健全な発展に資することを理念として、金融政策を運営している。
- (2)この理念に照らして、「物価の安定」を定義すると、「家計や企業等の様々な経済主体が、財・サービス全般の物価水準の変動に煩わされることなく、消費や投資などの経済活動にかかる意思決定を行うことができる状況」である。
- (3)そうした円滑な意思決定を可能とし、経済の持続的な成長と整合的な「物価の安定」は、持続可能なものでなければならない。
- (4)物価情勢を点検する際、物価指数としては、国民の実感に即した、家計が消費する財・サービスを包括的にカバーした指標が基本となり、この点、速報性を備えている消費者物価指数(総合)は重要である。
こうした認識を踏まえ、日本銀行は、2013年(平成25年)1月の金融政策決定会合で、消費者物価の前年比上昇率2%の「物価安定の目標」を導入しました。
参考
- 金融政策運営の枠組みのもとでの「物価安定の目標」について [PDF 133KB](2013年1月22日決定)
- 「物価の安定」についての考え方に関する付属資料(2013年1月)