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ホーム > 日本銀行について > 日本銀行の概要 > 沿革 > 歴代総裁 > 初代総裁:吉原重俊(よしはらしげとし)
吉原重俊は、弘化2年(1845年)に薩摩藩士の子として生まれました。12才で漢文を読みこなすなど若くして俊才の名を轟かせたと言われ、慶應2年(1866年)に藩から選ばれて米英両国に留学します。留学中の明治5年に外務省書記官となり、在米日本大使館に勤務しますが、その後大蔵省に転じて大蔵卿・松方正義の下で活躍しました。明治13年に大蔵少輔(次官)となり、在任中の明治15年に日本銀行創立事務委員に任命され、日本銀行設立とともに初代総裁に就任しました。
総裁としては、当時政府と全国各地の「国立銀行」が発行していた不換紙幣の回収整理を進め、日本銀行が発行する兌換銀行券を現金通貨の中心とすることに尽力したほか、手形・小切手の流通を推進するなど、近代的な金融制度の整備に努めました。
しかしながら、病魔に冒された彼は明治20年12月、総裁の現職のまま死去しました。43歳という若すぎる死でした。
(出典:広報誌『にちぎんクオータリー(1997年夏季号)』)