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指標金利に関する国際決済銀行・経済諮問委員会ワーキンググループによる報告書の公表について

2013年3月18日
日本銀行

今般(3月18日)、指標金利に関する国際決済銀行(Bank for International Settlements, BIS)・経済諮問委員会ワーキンググループの報告書 "Towards better reference rate practices: a central bank perspective" が公表されました(原文<国際決済銀行ウェブサイトにリンク>)(要旨の仮訳 [PDF 197KB])。

指標金利に関するワーキンググループは、昨年9月のBIS総裁会議において、中央銀行の立場から、LIBORにとどまらず幅広く指標金利の現状や望ましい姿に関して検討を深め、指標金利を巡る議論に貢献していくことを目的に、設置が決定されました。ワーキンググループの議長は日本銀行理事の中曽宏が務め、日本銀行はBISとともに事務局機能を担いました。

本報告書は、2013年3月に行われたBIS総裁会議において、各国総裁の同意により、公表されることになりました。

本報告書では、各国中央銀行による調査分析やワーキンググループによる民間金融機関等との対話から得られた知見を踏まえつつ、指標金利を巡る実務の向上のため、既存の指標金利の信頼性・頑健性を高めることの重要性や、指標金利の選択の幅を広げることの必要性を指摘しています。経済諮問委員会の議長を務めるマーヴィン・キング・イングランド銀行総裁は、「本日公表された報告書は、金融市場で使用されている指標金利について現在進められている検証作業に対して、重要な貢献をなすものである。(選択の幅を広げることにつながる)代替的な指標の育成を支援するうえで、中央銀行が重要な役割を果たさなければならないことは明らかである」と述べています。