このページの本文へ移動

バーゼル銀行監督委員会による市中協議文書「グローバルなシステム上重要な銀行(G-SIB) ― 評価枠組みの改訂」の公表について

2024年3月12日
日本銀行

バーゼル銀行監督委員会(以下、「バーゼル委」)は、3月7日、「グローバルなシステム上重要な銀行(G-SIB) ― 評価枠組みの改訂」(原題:Global systemically important banks – revised assessment framework)と題する市中協議文書を公表しました。

本市中協議文書は、バーゼル委が2019年12月に公表した「統合されたバーゼル枠組み」のうち、G-SIBの評価手法に関する規定について、一部改訂を提案するものです。本提案は、G-SIB枠組みにおける一部の銀行によるウィンドウ・ドレッシング行動(G-SIB選定に用いるデータの報告・開示に用いられる基準日付近でポジション等を調整することにより、一時的にシステム上の重要性に関する評価を引下げようとする規制裁定行動)を抑制することを企図しています。具体的には、G-SIB選定に用いる指標の多くについて、年間を通した平均値を使用することが提案されており、バーゼル委は、今回の提案内容のすべての側面について広く関係者からの意見を求めています。

また、バーゼル委は、本市中協議文書と同時に、ウィンドウ・ドレッシング行動に焦点を当てた実証分析をまとめた「銀行によるG-SIB枠組みのウィンドウ・ドレッシング:定量的な影響度調査に基づく因果関係のエビデンス」(原題:Banks' window-dressing of the G-SIB framework: causal evidence from a quantitative impact study)と題するワーキング・ペーパーを公表しました。

このほか、バーゼル委は、G-SIB枠組みのもとで正式なスコア算出の枠組みが導入されてから10年が経過したことを機に、これまでのG-SIBスコアのダイナミクスを検証した結果をまとめた「G-SIBスコアと分母のダイナミクス:10年間の評価」(原題:G-SIB denominators and scores dynamics: a ten-year assessment)と題するワーキング・ペーパーも公表しています。

詳細につきましては、以下をご覧ください。

なお、本市中協議文書に対するコメントは、2024年6月7日までに、バーゼル委宛に英文でご提出ください。

本件に関する金融庁・日本銀行作成説明資料(注)

  • (注)2024年3月18日に追加掲載しました。