展望レポート・ハイライト(2025年10月)
経済・物価情勢の展望
日本経済の成長率は伸び悩んだあと高まっていく
日本経済は、各国の通商政策等の影響を受けた海外経済の減速により下押しされ、成長率が伸び悩みます。その後は、海外経済とともに、成長率を高めていきます。
物価は減速したあと2%程度に向かう
消費者物価の前年比は、食料品価格上昇などの影響が弱まるもとで、来年度前半にかけて2%を下回る水準まで減速します。その後は、成長率が高まるもとで、上昇率は徐々に高まっていき、2%の「物価安定の目標」と概ね整合的な水準で推移します。
通商政策等の影響を巡る不確実性はなお高い状況が続いている
日本を含む多くの国・地域で米国との交渉が合意に至っていますが、各国の通商政策等の影響を受けた海外の経済・物価動向を巡る不確実性は、なお高い状況が続いています。金融・為替市場や日本経済・物価への影響にも、十分注意を払う必要があります。

2%目標のもとで金融政策を運営していく
金融政策運営については、経済・物価の見通しが実現していくとすれば、経済・物価情勢の改善に応じて、引き続き政策金利を引き上げ、金融緩和の度合いを調整していくことになると考えています。そのうえで、こうした見通しが実現していくか、丁寧に確認し、予断を持たずに判断していくことが重要です。
政策委員の経済・物価見通し
展望レポート
「経済・物価情勢の展望」(展望レポート)の基本的見解および背景説明を含む全文については、以下をご参照ください。


