このページの本文へ移動

新しい日本銀行券の特徴

2024年7月3日に発行を開始した新しい日本銀行券に搭載されている偽造防止技術とユニバーサルデザインを紹介します。

1.偽造防止技術

  • 一万円券の表面・裏面の画像。

※五千円券および千円券にも同様の偽造防止技術を搭載しています。

(1)深凹版印刷

インキを高く盛り上げる印刷技術。触るとざらざらしています。

・額面数字

  • 一万円券表面の左側中央にある額面数字の画像。

・識別マーク

  • 一万円券表面の左右にある、並列する11本の斜線で構成された識別マークの画像。

(2)高精細すき入れ(すかし)

従来からの肖像のすかしに加え、背景に高精細なすき入れが入っています。

  • 一万円券に入っている、渋沢栄一の肖像のすかし画像と、その背景に入っている、高精細なひし形模様のすき入れの拡大画像。

(3)すき入れバーパターン

縦棒状のすき入れ。券種毎に本数が異なっています。

  • 各券種に入っている、すき入れバーパターンの画像。一万円券3本、五千円券2本、千円券1本。

(4)ホログラム

肖像が三次元に見えて回転する(銀行券への搭載は世界で初めて)ほか、肖像以外の図柄も見る角度によって変化します。

  • 一万円券と五千円券のストライプ型ホログラムの全体画像と、ホログラムを左右に傾けて上段にある肖像を回転させた画像。
  • 千円券のパッチ型ホログラムを左右に傾けて肖像を回転させた画像。

(5)潜像模様

傾けると、表面は額面数字、裏面は「NIPPON」の文字が浮び上がります。

  • 一万円券の表裏にある、潜像模様を正面から見た画像と、傾けて文字を浮び上がらせた画像。

(6)パールインキ

傾けると、左右両端にピンクの光沢が見えます。

  • 一万円券を傾けて、ピンクの光沢のある半透明なパールインキを浮び上がらせた画像。

(7)マイクロ文字

虫眼鏡などで見ると、コピー機では再現できないほど小さな「NIPPONGINKO」の文字が見えます。

  • 一万円券のマイクロ文字の画像。

(8)特殊発光インキ

紫外線をあてると、日本銀行総裁の印章や模様の一部が発光します。

  • 一万円券の表面に紫外線をあてて、印章と模様の一部が明るく発光した画像。

2.ユニバーサルデザイン

(1)識別マーク

指で触って券種を識別できるマーク。2004年11月1日に発行を開始した日本銀行券よりも触った際に分かりやすい形(11本の斜線)に統一し、券種毎に位置を変えることで券種を識別しやすくしています。

  • 識別マークの位置を比較するために並べられた、各券種の表面の画像。一万円券は左右の中央、五千円券は上下、千円券は左下と右上。

(2)額面数字の大型化

表裏の額面数字(アラビア数字)を2004年11月1日に発行を開始した日本銀行券よりも大きくして、券種を識別しやすくしています。

  • 額面数字の大きさを比較するために並べられた、現在主に流通している一万円券と新しい一万円券の画像。

(3)ホログラム・すき入れの形・配置

ホログラムとすき入れの形や配置を券種毎に変えることで、券種を識別しやすくしています。

  • ホログラムとすき入れ配置を比較するために並べられた、現在主に流通している日本銀行券と新しい日本銀行券の画像。各券種の表面にあるホログラムの形と配置は、一万円券がストライプ型で左寄り、五千円券がストライプ型で中央寄り、千円券がパッチ型で左下。すき入れは、隣接する券種(一万円券と五千円券、五千円券と千円券)で形と配置が異なる。