銀行券の偽造防止技術について― 一万円券(聖徳太子)・五千円券(聖徳太子)・千円券(伊藤博文)・五百円券(岩倉具視)―
2012年12月3日
日本銀行
下記に掲載した様式の銀行券は、普段、目にする機会も極めて少なくなっており、市中の現金取扱機器では既に取扱対象外となっているとみられます。
このように流通に不便となった旧い様式の銀行券については、損傷していなくても、日本銀行本支店の窓口にお持込み頂ければ、現在発行されている銀行券と引換えています。
また、もし不審な日本銀行券を見つけたときには、ただちにお近くの警察、または日本銀行までお知らせください。
一万円券(聖徳太子)
- 寸法:84×174mm
- 発行開始日:昭和33(1958)年12月1日
- 発行停止日:昭和61(1986)年1月4日
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五千円券(聖徳太子)
- 寸法:80×169mm
- 発行開始日:昭和32(1957)年10月1日
- 発行停止日:昭和61(1986)年1月4日
表
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千円券(伊藤博文)
- 寸法:76×164mm
- 発行開始日:昭和38(1963)年11月1日
- 発行停止日:昭和61(1986)年1月4日
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五百円券(岩倉具視)
- 寸法:72×159mm
- 発行開始日:昭和44(1969)年11月1日
- 発行停止日:平成6(1994)年4月1日
表
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(1)すかし
「すかし」は紙の厚さを変えることによって作ります。日本のお札の「すかし」は固有の技術を用いた精巧なものです。
一万円券(聖徳太子)
五千円券(聖徳太子)
千円券(伊藤博文)
五百円券(岩倉具視)
(2)細密画線
お札の図柄はとても細密に描かれています。このように細密な線は、カラーコピー機や通常の印刷などでは再現しにくいものです。
(3)凹版印刷
金額部分などの漢字や肖像画は、インキがお札の表面に盛り上がるように印刷されています。お札の表面を触ってみると、ざらざらしているのがわかります。