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「ISOパネル(第8回):金融取引におけるISO 20022の導入と将来の決済取引」の聴講者募集

2024年2月1日
日本銀行決済機構局

日本銀行決済機構局は、経済産業省日本産業標準調査会(JISC)の委託のもと、国際標準化機構(ISO)の金融サービス専門委員会(ISO/TC 68)の国内委員会事務局を担っています。その活動内容を金融サービスに関わる皆さまに広く知っていただくことを目的に、最近のトピックに関するパネルディスカッション「ISOパネル」を開催しております。

「ISOパネル」第8回目は、「金融取引におけるISO 20022の導入と将来の決済取引」をテーマに取り上げます。

ISO 20022は、金融取引に関する情報の伝送に用いる電文フォーマットのルールや手続きを定めた国際標準規格です。金融取引では、資金や証券等のやり取りに必要な情報を大量に扱います。こうした情報を正確かつ円滑に伝送するためには、データ形式等を標準化することが非常に重要となります。また、資金の送り手や受け手に関する情報を標準化して利用しやすくすることは、マネー・ローンダリングや振り込め詐欺などの不正送金を防止するうえでも役立つと考えられます。

ISO 20022は、世界中の主要な決済システムで導入が進められており、銀行間の国際送金に用いられるSWIFTという通信ネットワークでは、2023年3月よりISO 20022採用に向けた対応が始まりました。今後、ISO 20022の利用がさらに広がり、世界中で電文の標準化が進めば、事務リスク軽減や事務処理速度の向上が期待でき、金融取引やクロス・ボーダー送金の改善につながると考えられます。

本イベントでは、ISO 20022の規格策定に参画されている専門家の方のほか、金融ビジネスの第一線で活躍されている実務家の方がプレゼンテーションを行います。そのうえで、パネルディスカッションでは、金融取引(資金決済、証券決済)におけるISO 20022の導入が将来の決済取引にもたらす影響について、パネリストの皆さまと議論を深めたいと考えています。

聴講をご希望の方は、下記の要領に沿ってお気軽にご応募ください。

1.日時およびプログラム

日時

2024年2月27日(火)14:00-15:30

プログラム

冒頭挨拶

日本銀行決済機構局参事役   下田 尚人

プレゼンテーション「ISO 20022規格の概要とメッセージの仕組み、今次規格改定における新たなパートの創設」

ISO 20022規格書(2013年版)の概要(パート1から8)のほか、実務レベルでの基礎知識、ISO 20022メッセージの作り方、新規メッセージの申請から登録・公開まで、既存メッセージの年次更新プロセス方法等を詳しく紹介。その上で、現在ISO/TC 68/SC 9/WG 4が取り組んでいるISO 20022改定作業の概要(パート1から8)に加えて、新たなパートとして創設することが決定したパート9の概要を紹介。

ティージェイ総合研究所 代表取締役、ISO/TC 68国内委員会委員(SC 9/WG 1国内作業部会/エキスパート、SC 9/WG 4国内作業部会/エキスパート、SC 9/AG 1国内作業部会)、ISO 20022 RMG Payments SEG日本メンバー   奥井 康弘 氏

プレゼンテーション 「ISO 20022の導入と相互運用性 ― 知っておくべきすべてのこと」

ISO 20022を導入することがなぜ重要なのか、SWIFT MTとMX(ISO 20022版)との関係、ISO 20022移行に向けたフレームワークおよび行程、クロス・ボーダー送金市場構造変化への対応等について詳しく紹介。

JPモルガン・チェース銀行東京支店 決済事業本部インダストリー・イシューズ アジア太平洋地域エグゼクティブ、ISO 20022 Registration Management Group Convenor、ISO/TC 68国内委員会委員(SC 9/AG 1国内作業部会・取り纏め役/エキスパート、SC 9/WG 4国内作業部会・取り纏め役/エキスパート)   田貝 征之 氏

パネルディスカッション「金融取引におけるISO 20022の導入と将来の決済取引」

クロス・ボーダー送金における中央銀行・商業銀行の役割と最近の実務的な議論や、クロス・ボーダー送金の改善を巡る国際的な議論、証券取引におけるISO20022の活用、商業銀行からみたトランザクションバンキングの将来等、金融取引におけるISO 20022の導入がもたらす将来の決済取引に焦点を当てて議論します。

パネリスト
  • JPモルガン・チェース銀行東京支店 決済事業本部インダストリー・イシューズ アジア太平洋地域エグゼクティブ、ISO 20022 Registration Management Group Convenor、ISO/TC 68国内委員会委員(SC 9/AG 1国内作業部会・取り纏め役/エキスパート、SC 9/WG 4国内作業部会・取り纏め役/エキスパート)   田貝 征之 氏
  • ティージェイ総合研究所 代表取締役、ISO/TC 68国内委員会委員(SC 9/WG 1国内作業部会/エキスパート、SC 9/WG 4国内作業部会/エキスパート、SC 9/AG 1国内作業部会)、ISO 20022 RMG Payments SEG日本メンバー   奥井 康弘 氏
  • 株式会社証券保管振替機構 ポストトレードサービス部 次長、ISO/TC 68国内委員会委員(SC 9/AG 1国内作業部会)、ISO 20022 RMG Securities SEG日本メンバー   新津 裕康 氏
  • 株式会社みずほ銀行 トランザクション業務部 参事役、ISO/TC 68国内委員会委員(SC 9/WG 4国内作業部会、TC 68/AG 3国内作業部会)、ISO 20022 RMG Payments SEG - Postal Address WG日本メンバー   酒井 亮介 氏
  • 日本銀行決済機構局企画役(情報技術標準化グループ長)   杵渕 輝
モデレータ

日本銀行決済機構局企画役(ISO/TC 68国内委員会事務局長)   西口 周作

2.想定される聴講者

金融サービスに関わる企業やそれを利用する企業等(金融業界、産業界、研究機関、学識経験者、中央省庁等)に所属しておられる方を主な対象としております。

3.開催方法

本イベントはCisco Webexを利用した完全オンライン開催となります。

4.申し込み方法

申し込み締切は、2月21日(水)です。

2月21日(水)をもって応募は終了いたしました。
たくさんのご応募、誠にありがとうございました。

  • お申込みでご記入いただきました個人情報は、当事業の運営管理の目的のみに利用させていただきます。
  • 当事業へのご照会でご提出いただく個人情報は、日本銀行「プライバシーポリシー」に基づき、適切に管理いたします。

オンライン聴講の具体的な手順は、お申し込みいただいたメールアドレスへ開催前日までにご連絡します。なお、聴講お申し込み後のキャンセル手続きは不要ですので、お気軽にお申し込みください。

5.照会先

決済機構局

Tel : 03-3277-1483
E-mail : iso-tc68@boj.or.jp