決済システムレポート(2024年9月)
2024年9月10日
日本銀行
目次
- はじめに
- I. 決済システムを取り巻く環境
- II. わが国の金融市場インフラ(FMI)の動向
- III. FMIを巡る国際的な議論の動向
- IV. G20におけるクロスボーダー送金の検討
- V. 金融サービス分野の標準化
- VI. 一般利用型の中央銀行デジタル通貨に関する日本銀行の取り組み
- VII. 決済の未来
- おわりに
はじめに
決済システムは、人々の経済社会活動を支える重要なインフラである。商取引や金融取引をはじめとする経済活動は、決済が確実に行われるとの信認の上に成り立っている。また、家族への仕送りや寄付金の送金など、必ずしも経済活動の範疇に収まらない金銭のやり取りを行うためにも、決済システムは必要な存在である。
日本銀行は、わが国の中央銀行として、金融機関等向けの決済システムを運営しているほか、民間主体が運営する決済システムのオーバーサイトも行っている。その際、国内外の様々な外部環境の変化を意識し、決済システムの改善に取り組んでいる。こうした役割は、日々の決済が円滑に行われている間は、一般にはあまり意識されないものであるが、健全な経済・金融活動にとって不可欠な「縁の下の力持ち」のようなものである。
本レポートは、前回レポート公表後の2019年以降における日本銀行の取り組みを踏まえて、作成したものである。本レポートが、決済システムを理解するうえで何らかの参考になれば幸いである。
日本銀行から
本稿の内容について、商用目的で転載・複製を行う場合は、あらかじめ日本銀行決済機構局までご相談ください。
転載・複製を行う場合は、出所を明記してください。
照会先
決済機構局
E-mail : post.pr@boj.or.jp