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国債市場と日本銀行

2004年 4月22日
日本銀行金融市場局

日本銀行から

 以下には、(はじめに)を掲載しています。全文は、こちら (ron0404b.pdf 227KB) から入手できます。

はじめに

 わが国の国債の発行残高は、2003年度末時点において、長期国債と短期国債(政府短期証券を含む)を合わせて、635 兆円に上っている。国債市場は、政府にとって巨額の資金を調達する場として、投資家にとっては主に資金の運用の場として、重要な市場である。同時に、日本銀行にとっても、金融政策を運営する上で、重要な市場と位置付けられる。

 そこで本稿では、国債市場と日本銀行の関わりについて、幾つかの論点を取り上げ、説明することとしたい。具体的には、第2節で、中央銀行としての立場から、国債市場に期待する役割を整理し、国債市場が高い機能性・流動性を持つことが重要であることを述べる。次に、第3節では、国債市場の機能向上に向けた市場改革全般の動きを紹介する。最後に、第4節では、2004年4月に導入が決定された「国債の補完供給制度」を含め、日本銀行が国債市場の機能向上に向けて行なってきた金融調節の面での様々な取組みについて説明することとしたい。