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2003年度の金融調節

2004年 5月26日
日本銀行金融市場局

日本銀行から

 以下には、(はじめに)を掲載しています。全文は、こちら (ron0405a.pdf 527KB) から入手できます。

はじめに

 日本銀行は、2003年度中、日銀当座預金残高の目標を5回にわたって変更し、15兆円引き上げた。金融調節においては、短期金融市場の安定を確保しつつ、この目標を実現するため、短期金融市場の状況やオペレーション(以下、オペ)への応札動向も踏まえ、適切なオペの運営に努めた。こうしたもとで、財政や銀行券が当座預金残高を下支えする方向で作用したことなどもあって、大幅に引き上げられた当座預金残高の目標は安定的に達成されるとともに、短期金融市場も、潤沢な資金供給によって年度を通じ概ね落ち着いた状況を維持した。

 オペ制度の面では、金融調節の一層の円滑化を図る観点から既存のオペ手段の枠組みに見直しを加えるとともに、資産担保証券市場の発展を支援し金融緩和の波及メカニズムを強化する目的で「資産担保証券買入」を新たに導入した。加えて、国債市場の流動性向上や円滑な市場機能の維持に貢献するとの観点から「国債の補完供給制度」を導入するなど(決定は2004年度入り後)、市場関係者からの意見・要望も踏まえた上で、幅広い観点から積極的に制度整備を行った。