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企業年齢と株価

2012年4月26日
日本銀行金融市場局
千家倫彦※1
藤原一平※2
マシュー ポジ※3

要旨

先行研究によれば、企業が成熟するにつれて、その株価は大幅な上昇が見込み難くなる。一方、成熟化の過程で当該企業が経営知識や外部機関からの信用を蓄積し、経営の安定性を高めれば、株価のボラティリティは低下すると考えられる。従って、企業年齢と株価上昇率、企業年齢と株価ボラティリティの間には、いずれも負の関係が成立すると予想される。そこで、この点について、2000年以降の日本株(NIKKEI225)と米国株(S&P500)の動きをみると、企業年齢が高まるにつれて、株価のボラティリティは日米ともに低下しているが、株価上昇率については、米国では低下する一方、日本では上昇するという対照的な結果が得られた。米国では、一部の新興企業が著しく高い株価上昇率を背景に、株価指数全体の押し上げにも寄与している点に鑑みると、この結果は、日本株の相対的低迷の要因の1つが、新興企業のプレゼンスの低さにあることを示唆したものと考えられる。

  • ※1日本銀行金融市場局 E-mail : tomohiko.Ssenge@boj.or.jp
  • ※2日本銀行金融市場局(現・オーストラリア国立大学)
  • ※3日本銀行金融市場局(現・米国財務省)

日本銀行から

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