このページの本文へ移動

わが国株式市場の現状と課題について

株式市場に関するリサーチ・ワークショップの模様

2002年 7月29日
金融市場課

日本銀行から

マーケット・レビューは、金融市場に関する理解を深めるための材料提供を目的として、日本銀行金融市場局が編集・発行しているものです。ただし、レポートで示された意見は執筆者に属し、日本銀行の見解を示すものではありません。

内容に関するご質問は、日本銀行金融市場局 清水までお寄せ下さい。

以下には、(要旨)を掲載しています。全文は、こちら (kmr02j07.pdf 41KB) から入手できます。

要旨

 日本銀行金融市場局では、5月17日に「株式市場に関するリサーチ・ワークショップ」を開催した。金融市場間あるいは金融市場・実体経済間のリンケージが強まっていく中で、金融市場が発しているメッセージを抽出・分析していくことは、金融経済情勢を判断していくうえで、一段と重要度を増してきている。とりわけ株価は、先行きの経済ファンダメンタルズや企業価値を反映していると考えられるため、日本銀行としても、株式市場に対する理解を深めていくことの意義は大きい。ワークショップでは、はじめに、金融市場局が取り組んできた3本の研究論文について報告・討論が行われた。トピックは、それぞれ、(1)株主構成と企業価値を巡る問題、(2)マーケットメイク制度と市場流動性、(3)株式投資信託に対する投資家の設定・解約行動、である。続いて行われたパネル・ディスカッションでは、実務家・学識経験者を含むパネリストによる導入報告の後、フロアーを交えて自由討議が行われた。そこでは、わが国機関投資家行動に対する評価、ディスクロージャーのあり方、法制度の観点からみた場合の株式市場の機能、といった論点が議論された。