調査・研究

ホーム > 調査・研究 > ワーキングペーパー・日銀レビュー・日銀リサーチラボ > 日銀レビュー・シリーズ 2006年 > 近年の製造業の設備投資増加について

近年の製造業の設備投資増加について

2006年11月17日
調査統計局
石崎寛憲 川本卓司

要旨

民間企業の設備投資は、2002年度をボトムに、増加を続けている。業種別にみると、設備投資の積極化は、非製造業にも次第に拡がってきているが、引き続き製造業が牽引役となっている。こうした製造業の設備投資増加の背景には、(1)長期にわたり投資を抑制した結果、生産設備の不足感が高まりやすい環境にあったこと、(2)グローバル需要の将来性を意識し、供給体制を整えようとしていること、(3)IT関連資本財のウエイト増加などから、投資サイクルが短期化していること、などがあると考えられる。こうした要因については、中長期的に投資を押し上げる方向に作用している部分も小さくないとみられるが、わが国製造業がグローバル需要への意識を高めていることを踏まえると、やや長い目でみた海外経済の成長力やグローバルな生産拠点構築の行方などは、先行きの設備投資の動向に影響を及ぼす重要な要素であると考えられる。

日本銀行から

日銀レビュー・シリーズは、最近の金融経済の話題を、金融経済に関心を有する幅広い読者層を対象として、平易かつ簡潔に解説するものです。
ただし、レポートで示された意見や解釈に当たる部分は、執筆者に属し、必ずしも日本銀行の見解を示すものではありません。

内容に関するご質問は、調査統計局 峯岸 誠までお寄せ下さい。