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輸入競争と製造業雇用

2006年10月
佐々木 仁*1

要旨

 本稿では、輸入品価格の変動がわが国の製造業雇用に及ぼす影響について考察を行った。1990年代半ば以降の製造業・産業細分類ベースの業種別パネル・データを用いて労働需要関数を推計したところ、輸入品価格の低下は、わが国でもとりわけ厳しい輸入競争に直面してきた労働集約型業種における雇用者数の減少と密接に関連していることが明らかとなった。本稿での分析から、1990年代半ば以降、わが国製造業が直面してきた厳しい雇用情勢を理解する上で、輸入競争は決して無視できない要因といえよう。

Keywords:
輸入品価格、労働需要関数、輸入競合業種

JEL Classification Number:
E24, F16, J23

本稿の作成にあたっては、孝壽綾子氏(日本銀行調査統計局)、今井泰佑氏(東京大学経済学部)の多大な協力を得た。また、冨浦英一教授(横浜国立大学)、深尾京司教授(一橋大学)、松林洋一教授(神戸大学)、阿部修人助教授(一橋大学)のほか、中村康治氏(日本銀行調査統計局)、早川英男氏(同)、肥後雅博氏(同)をはじめとする日本銀行の多くのスタッフから有益なコメントを頂いた。この場を借りて感謝の意を表したい。但し、あり得べき誤りは筆者に属する。なお、本稿で述べられている内容、意見は筆者個人に属するものであり、日本銀行および調査統計局の公式見解ではない。

  1. *1日本銀行調査統計局(現・国際局)
    e-mail: hitoshi.sasaki@boj.or.jp

日本銀行から

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