このページの本文へ移動

日本経済のDSGEモデルの推計:

CEE/SW/LOWWモデルの評価と改良

2007年2月
須合智広*1
上田晃三*2

 全文は英語のみの公表です。

要旨

 本稿では、Christiano, Eichenbaum and Evans (2005、以下CEE)、Smets and Wouters (2003)、Levin et al. (2005)に従い、日本経済の中規模DSGEモデルを推計している。実際の資本稼働率のデータを用いるほか、Greenwood, Hercowitz and Huffmann (1988)に従い稼働率の定式化を変更することによって、資本稼働率とレンタル・コストの負の相関をモデルに組み入れ、現実の稼働率の動向を説明することができた。本稿での分析の結果、金融政策ショックに対するインフレ率のインパルス応答が持続的かつこぶ状になるという、CEEによる議論とは対照的な結果が得られた。

  1. *1日本銀行企画局 e-mail: tomohiro.sugou@boj.or.jp
  2. *2日本銀行企画局 e-mail: kouzou.ueda@boj.or.jp

日本銀行から

日本銀行ワーキングペーパーシリーズは、日本銀行員および外部研究者の研究成果をとりまとめたもので、内外の研究機関、研究者等の有識者から幅広くコメントを頂戴することを意図しています。ただし、論文の中で示された内容や意見は、日本銀行の公式見解を示すものではありません。
なお、ワーキングペーパーシリーズに対するご意見・ご質問や、掲載ファイルに関するお問い合わせは、執筆者までお寄せ下さい。
商用目的で転載・複製を行う場合は、予め日本銀行情報サービス局までご相談下さい。転載・複製を行う場合は、出所を明記して下さい。