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固定金利オペの応札倍率に関する一考察

2011年5月
篠潤之介*1

全文掲載は、英語のみとなっております。

要旨

本稿では、ゲーム理論の枠組みを用い、固定金利方式の資金供給オペレーション(固定金利オペ)における入札者の入札行動を分析する。既存の学術研究では、固定金利オペにおいては、総応札額が資金供給額を大幅に超過する、過剰入札(overbidding)の問題が生じやすいことが知られている。その一方で、日本銀行による固定金利オペの応札倍率は、これまでのところ概ね安定的に推移しており、過剰入札の問題は生じていない。本分析では、まず、固定金利オペを分析する際の基本モデルであるレポ・ゲーム(Repo Game)を、補完当座預金制度における付利の水準や、わが国の緩和的な金融環境といった要素を組み込んだ形に修正する。そのうえで、修正されたモデルの下では、現実に観察されている安定的な応札倍率が、ナッシュ均衡としてサポートされることを示す。

  1. *1日本銀行金融市場局 E-mail : junnosuke.shino@boj.or.jp

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