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指標レートの誤差や修正が金融システム・実体経済に与える影響

— 金融マクロ計量モデルによる分析 —

2012年12月14日
河田皓史*1
北村冨行*2
土屋宰貴*3
寺西勇生*4
中村康治*5

全文掲載は、英語のみとなっております。

要旨

本稿では、指標レートの誤差や急激な修正が金融システム・実体経済に与える影響を、金融と実体経済の相乗作用を取り込んだ金融マクロ計量モデル(Financial Macro-econometric Model、FMM)によって分析している。主たる分析結果は、以下の通りである。第1に、正しい指標レートが喪失され、個々の金融機関が異なる指標レートに従って貸出行動を行う場合には、金融・経済活動の変動が大きくなるおそれがある。第2に、指標レートが喪失されると、金融政策の波及メカニズムが弱まる可能性がある。第3に、指標レートに誤りが判明し、それが急激に調整されると、実体経済に相応の影響が及ぶ。特に、金融危機時にこうした調整が発生すると、その影響は一段と大きくなる。こうした結果を踏まえると、適切な指標レートは、マクロ経済の安定性を維持するうえで重要である。

本論文の内容や意見は、筆者個人に属するものであり、日本銀行および金融機構局の公式見解を示すものではない。

  1. *1日本銀行金融機構局 E-mail : hiroshi.kawata@boj.or.jp
  2. *2日本銀行金融機構局 E-mail : tomiyuki.kitamura@boj.or.jp
  3. *3日本銀行金融機構局 E-mail : saiki.tsuchiya@boj.or.jp
  4. *4日本銀行金融機構局 E-mail : yuuki.teranishi@boj.or.jp
  5. *5日本銀行金融機構局 E-mail : kouji.nakamura@boj.or.jp

日本銀行から

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