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『金融活動指標』の見直しについて

2014年4月23日
伊藤雄一郎*1
北村冨行*2
中澤崇*3
中村康治*4

要旨

本稿では、『金融活動指標』の見直しを行う。指標の選定にあたっては、まず、候補となる指標を14のカテゴリーに分類した。次に、これらのカテゴリーごとに、分類された指標の有用性を以下の2つの観点から検討した。第一に、わが国の経済・金融活動に大きな影響をもたらした平成バブルの過熱を察知できたかという観点である。第二に、各種の統計的な過誤を小さくできるかという観点である。その際、指標のトレンドの算出方法や、トレンドからの乖離がどの程度であれば過熱と判断するかの基準(閾値)についても、複数の選択肢を考慮した。各カテゴリーから最も有用性の高い指標を1つずつ選んだ結果、従来の金融活動指標の10指標のうち、2指標を廃止する一方、1指標については継続使用、3指標についてはトレンド算出方法を変更、4指標については利用データの加工方法を変更することとなった。これら8指標に、新たに採用する6つの指標を加えた14指標が、新しい金融活動指標である。

本稿の作成過程では、植田和男氏(東京大学)、日本銀行の多くのスタッフから有益なコメントを頂戴した。記して感謝したい。もちろん、あり得べき誤りは筆者らに属する。また、本稿に示される内容や意見は、筆者ら個人に属するものであり、日本銀行および金融機構局の公式見解を示すものではない。

  1. *1日本銀行金融機構局 E-mail : yuuichirou.itou@boj.or.jp
  2. *2日本銀行金融機構局 E-mail : tomiyuki.kitamura@boj.or.jp
  3. *3日本銀行金融機構局(現新潟支店) E-mail : takashi.nakazawa@boj.or.jp
  4. *4日本銀行金融機構局 E-mail : kouji.nakamura@boj.or.jp

日本銀行から

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