金融政策ルールとしてのフォワード・ガイダンス
2016年6月27日
片桐満※
全文掲載は、英語のみとなっております。
要旨
フォワード・ガイダンスは、多くの場合、中央銀行による明示的もしくは非明示的な政策ルールとして導入されており、その結果、民間主体の期待形成の変化を通じて経済に影響を及ぼし得る。本稿では、非線形ニューケインジアン・モデルにおいて、フォワード・ガイダンスを金融政策ルールとして定式化し、期待形成を通じたフォワード・ガイダンスの効果に関して分析を行った。日米のデータを用いた定量分析からは、政策ルールに基づくフォワード・ガイダンスが、人々の期待形成を変化させ、危機時のインフレ率や成長率の下落を有意に緩和する効果を持つことが示唆された。
- 日本銀行調査統計局 E-mail:mitsuru.katagiri@boj.or.jp
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