BIS国際資金取引統計および国際与信統計の日本分集計結果(2025年3月末)について
2025年6月19日
日本銀行金融市場局
日本銀行では、このほど、「BIS国際資金取引統計および国際与信統計の日本分集計結果(2025年3月末時点)」を公表した。当該期の特徴は概略以下の通りである。
1.BIS国際資金取引統計
(1)本邦所在銀行
2025年3月末の本邦所在銀行のネット対外債権残高は、3兆2,856億ドル(前期差+1,791億ドル)となった。うち、グロス対外債権は4兆8,453億ドル(前期差+1,321億ドル)、グロス対外債務は1兆5,597億ドル(前期差-470億ドル)となった。
グロス対外債権を地域別にみると、先進国(欧州)向けが1兆1,876億ドル、先進国(米国等)向けが2兆3,345億ドル、オフショア向けが9,998億ドル、発展途上国向けが3,088億ドルであった。
グロス対外債務では、先進国(欧州)向けが6,162億ドル、先進国(米国等)向けが5,884億ドル、オフショア向けが1,991億ドル、発展途上国向けが1,172億ドルであった。
(2)邦銀(除く信託銀行)
2025年3月末の邦銀(除く信託銀行)のネット対外債権残高は、8,804億ドル(前期差+27億ドル)となった。うち、グロス対外債権は1兆8,518億ドル(前期差-619億ドル)、グロス対外債務は9,714億ドル(前期差-646億ドル)となった。
2.BIS国際与信統計
(1)邦銀
2025年3月末の邦銀の国際与信残高(最終リスクベース)は、5兆3,597億ドル(前期差+2,263億ドル)となった。うち、先進国(欧州)向けが1兆550億ドル、先進国(米国等)向けが2兆8,897億ドル、オフショア向けが8,278億ドル、発展途上国向けが5,730億ドルであった。
(2)邦銀(除く信託銀行)
2025年3月末の邦銀(除く信託銀行)の国際与信残高(最終リスクベース)は、2兆4,787億ドル(前期差+70億ドル)となった。