製造業部門別投入・産出物価指数 2011年基準改定のお知らせ
2016年5月30日
日本銀行調査統計局
日本銀行(統計作成部署:調査統計局物価統計課)では、現在、製造業部門別投入・産出物価指数(以下、IOPI)の2011年基準改定作業を進めております。このほど、IOPI・2011年基準改定の内容がおおよそ固まりましたので、あらかじめそのポイントについてお知らせするとともに、新基準指数への切り替え時期についてお知らせいたします。
1.2011年基準改定のポイント
基準改定では、わが国の経済構造の変化に対応するため、総務省「平成23年(2011年)産業連関表」、2010年基準の「企業物価指数(以下、CGPI)」および「企業向けサービス価格指数(以下、SPPI)」の反映を中心に作業を進めてきました。基準改定のポイントは以下の3点です。
(1)基準時とウエイト参照年次の2005年から2011年への変更
IOPIの基準時ならびにウエイト参照年次を2005年から2011年に変更しました。IOPIの品目分類編成やウエイト算定の基礎資料となる総務省「産業連関表」が、2011年を対象年次として作成されたことを受けたものです。
(2)分類編成の変更:大部門「はん用機械」「生産用機械」「業務用機械」「プラスチック・ゴム」の新設
IOPIの大部門「一般機械」「精密機械」を再編し、「はん用機械」「生産用機械」「業務用機械」を新設するとともに、従来「その他の製造工業製品」に含まれていた「プラスチック・ゴム」を単独の大部門として設定しました。この結果、IOPIの大部門を従来の16から18へ増加させます。
(3)価格データの充実によるIOPIのカバレッジ引き上げと指数精度の向上
IOPIでは、最小の分類単位である「内訳小分類」毎に、範囲に該当するCGPI・SPPIの品目指数を対応させることで指数を作成しています。今回の基準改定では、前回改定(2010年9月)以降に実施された、CGPI・SPPIの2010年基準改定における新規品目を取り込むことで、IOPIの価格データを充実させました。その結果、CGPIの新規品目「鉄骨」「橋りょう」を取り込んだ大部門「金属製品」、同じく品目「タービン」を取り込んだ大部門「はん用機械」などを中心に、IOPIのカバレッジ引き上げや指数精度向上を実現することができました。
2.新基準指数への切り替え時期
現行の2005年基準指数は、本日公表分(4月確報、5月速報)を最後に作成を取り止め、6月公表分からは2011年基準指数に移行する予定です。それに先立ちまして、2011年基準の基準始期からの指数を予め公表することとします。
具体的な日程・公表内容は以下の通りです。
公表日 | 公表内容 | |
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2016年6月17日(金) | 2011年1月~2015年12月指数 |
接続指数 | ||
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2016年6月28日(火) | 2016年1月~4月指数および5月速報 |
コード番号については、コード番号等一覧表 [ZIP122KB]をご覧ください。
照会先
調査統計局物価統計課
Tel:03-3279-1111