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マネーストック関連計数の季節調整値改定

2024年3月11日
日本銀行調査統計局

マネーストック関連計数(2003年4月以降)について、定例の季節調整替えを実施しましたので、お知らせします(定例の季節調整替えは、原則として、前年分の確報データが揃った時点で実施しています)。季節調整方法の概要は以下のとおりです。

  1. 1) 米国センサス局法X-12-ARIMA(バージョン0.3)を使用。
  2. 2) 各系列とも乗法モデルを用い、対数変換を実施。事前調整における異常値と一時変化の検出・判定基準は、バージョン0.3のデフォルト設定1による。季節調整用にマネーサプライのデータ(2003年3月以前分)を接続し、接続したデータ系列の始期から直近の12月までのデータを使用。その後は季節要素の予測値を用いて季節調整値を作成。
表 マネーストック関連計数の季節調整値改定
指標名 ARIMAモデル2 レベルシフト、ランプ 曜日調整 2003年3月以前に接続したマネーサプライデータ 接続データの始期
M2平残 (212)(012) 2003年4月
2020年6月
なし M2+CD 1968年1月3
M3平残 (111)(012) 2003年4月
2020年6月
なし M3+CD-金銭信託 1996年1月
M1平残 (212)(212) 2002年2月から4月
2003年4月
2020年6月
なし M1 1968年1月3
現金通貨
平残
(212)(010) 2020年6月 なし 現金通貨 1968年1月3
預金通貨
平残
(111)(011) 2002年2月から4月
2003年4月
2020年6月
なし 預金通貨 1968年1月3
準通貨
平残
(112)(211) 2002年2月から4月
2003年4月
なし 準通貨 1968年1月3
広義流動性
平残
(112)(011) 1996年1月
1998年4月
2003年4月
2020年6月
2021年3月から5月
2022年4月
なし 広義流動性 1980年1月
M3末残 (212)(211) 1998年4月
2003年4月
2020年5月
あり M3+CD-金銭信託 1996年1月
M1末残 (212)(011) 2002年3月
2003年4月
2020年5月
あり M1 1968年1月3
  1. 判定基準は、時系列のデータ数によって変化する(データ数が多ければ、判定基準数値が大きくなる)。
  2. 今回の季節調整替えの結果、M2平残、M3平残、M1平残、現金通貨平残、預金通貨平残、準通貨平残、広義流動性平残のモデルを変更。
  3. M2平残、M1平残、現金通貨平残、預金通貨平残、準通貨平残、M1末残は、X-12-ARIMAで取り扱えるデータ数の制約から、直近56年分のデータを使用して季節調整替えを実施。
    なお、X-12-ARIMAで季節調整を実施する際に取り扱えるデータ数の上限は、720個(月次計数の場合、60年分)で、このうち、4年分は予測値の推計に使用。

照会先

調査統計局経済統計課金融統計グループ

Tel : 03-3279-1111(内線 3812)