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実質輸出入の一部見直しと遡及改定について

2025年7月23日
日本銀行調査統計局

実質輸出入のうち、参考系列として公表している地域別実質輸出について一部見直しを行い、データ始期(2000年から)に遡って計数が改定されておりますのでお知らせします。

従来、地域別輸出を算出する際には、輸出先の国・地域を問わず、財別に対世界平均の輸出物価指数をデフレーターとして実質化を行う扱いとしていました。一方で、足もとでは、北米向けと北米以外の地域向けの間で、自動車(乗用車)の輸出物価の動きに差異が生じています。こうした点を勘案し、今般、米国向け自動車輸出の実質化には輸出物価指数の「乗用車(北米向け)」を、米国以外の地域向け自動車輸出の実質化には同「乗用車(除北米向け)」をデフレーターとして利用することとしました。

なお、今般の見直しで遡及改定されるのは、地域別実質輸出のみであり、メイン系列、および参考系列の財別実質輸出には影響ありません。

実質輸出入の詳細については、「実質輸出入の動向」の解説および以下の調査論文をご参照ください。

  • (注1)輸出物価指数における「乗用車(北米向け・除北米向け)」は2014年以前のデータが存在しない為、当該期間については、従来の方法で作成した実質輸出額を、今回変更した2015年以降の実質輸出額に前年比を用いて接続することで遡及します。
  • (注2)上記の見直しにより作成した地域別実質輸出に、再度季節調整を実施しています。

照会先

調査統計局経済調査課景気動向グループ

Tel : 03-3279-1111(内線 3829)