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わが国の外為・デリバティブ市場の現状

BIS外為・デリバティブ取引高調査(2001年4月中)結果の特徴点

2001年12月26日
清水健
末松幸子
岩淵純一
川添敬

日本銀行から

マーケット・レビューは、金融市場に関する理解を深めるための材料提供を目的として、日本銀行金融市場局が編集・発行しているものです。ただし、レポートで示された意見は執筆者に属し、日本銀行の見解を示すものではありません。

内容に関するご質問は、日本銀行金融市場局 清水までお寄せ下さい。

以下には、(要旨)を掲載しています。全文は、こちら (kmr01j12.pdf 55KB) から入手できます。

要旨

 国際決済銀行(BIS)では、2001年10月、世界48カ国・地域の中央銀行の協力を得て行なった外為・デリバティブ取引高調査の結果を公表した。今回の調査結果を東京市場についてみると、為替スワップ取引が拡大したことを受け外為市場の取引高が増加した。この背景には、東京への取引拠点のシフトのほか、RTGSの導入や一段の金融緩和実施等の影響を指摘できる。他方、デリバティブ市場の取引高はゼロ金利のもとでのヘッジニーズ低下等を受け、金利関連取引中心に大きく減少した。今回の調査結果は、循環的な要因も反映しているが、ビジネス環境や顧客取引手法の影響など、今後の市場活性化を考えていく上での市場構造面での課題を示唆するものとなっている。