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信用リスク移転市場の新たな展開

クレジット・デフォルト・スワップとCDOを中心に

2003年 1月31日
杉原慶彦
細谷真
馬場直彦
中田勝紀

日本銀行から

マーケット・レビューは、金融市場に関する理解を深めるための材料提供を目的として、日本銀行金融市場局が編集・発行しているものです。ただし、レポートで示された意見は執筆者に属し、日本銀行の見解を示すものではありません。

内容に関するご質問は、日本銀行金融市場局 清水までお寄せ下さい。

以下には、(要旨)を掲載しています。全文は、こちら (kmr03j02.pdf 164KB) から入手できます。

要旨

 信用リスクを他の主体に移転する商品は、従来から債務保証といった形態で存在したが、90年代半ば以降、デリバティブ技術等を用いた新しい信用リスク移転商品が開発され、取引規模も世界的に拡大している。日本においても、2001年後半以降、信用リスクのヘッジ・ニーズが高まったことなどを背景に、新しい信用リスク移転商品の利用が増加している。特に、信用リスクをオフバランスで取引するスワップ市場の流動性が高まりつつあり、同市場で観察される価格は信用リスク評価に関する新たな情報源として市場参加者の注目を集めている。信用リスク移転市場の発展は、信用リスクのより的確な評価や市場を通じた信用リスク管理の効率化を進めることを通じて、金融システムの安定性および幅広い経済主体への効率的な資金配分に寄与する可能性がある。一方で、同市場は未だ発展途上であり、継続的な発展に向けて、今後も市場関係者および関係当局が連携し、残された課題を克服していくことが重要である。