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クレジット市場改革と日本銀行の取り組み

2003年 6月30日
金融市場課
市場企画グループ

日本銀行から

マーケット・レビューは、金融市場に関する理解を深めるための材料提供を目的として、日本銀行金融市場局が編集・発行しているものです。ただし、レポートで示された意見は執筆者に属し、日本銀行の見解を示すものではありません。

内容に関するご質問は、日本銀行金融市場局 清水までお寄せ下さい。

以下には、(要旨)を掲載しています。全文は、こちら (kmr03j07.pdf 41KB) から入手できます。

要旨

 欧米諸国に比べて多様性に乏しかったわが国のクレジット市場は、近年、シンジケート・ローン市場や証券化市場を中心に活性化の兆しをみせつつある。クレジット市場の活性化は、(1)企業金融の円滑化、(2)金融業の収益力向上、(3)早期事業再生の促進などを通じて経済・金融活動を活発化させることが期待される。今後、わが国のクレジット市場が一段と活性化するためには、(1)金融機関・投資家による商品横断的な信用リスク・コントロールをベースとしたポートフォリオ・マネージメント、(2)信用リスクの定量的把握とその予測可能性を向上させるための環境整備、(3)金融機関や投資家による価格形成と整合的な公的主体の行動や規制・監督政策、(4)市場における取引コストの削減を通じた市場流動性の向上などが課題となる。日本銀行は、クレジット市場の活性化に向けて、これまでも、調査・分析・広報活動面や、オペレーション・統計整備といった業務面での取り組みを続けてきた。こうした取り組みの一環として、資産担保証券買入スキームの骨子決定に際して市場関係者から寄せられた意見も踏まえ、証券化市場活性化に向けた課題につき市場横断的に議論し、解決への糸口を見出すことを目的とした「証券化市場フォーラム」を今秋を目途に開催する準備を進めている。