このページの本文へ移動

東京外国為替市場委員会の活動

市場参加者相互の協力による市場整備の一例

2004年2月25日
鳩貝淳一郎
川添 敬

日本銀行から

マーケット・レビューは、金融市場に関する理解を深めるための材料提供を目的として、日本銀行金融市場局が編集・発行しているものです。ただし、レポートで示された意見は執筆者に属し、日本銀行の見解を示すものではありません。

以下には、(要旨)を掲載しています。

要旨

外国為替市場は、多くの国において規制が少なく、きわめて自由度の高い市場である。こうした市場における取引を円滑、効率的かつ安定的に行うため、主要国では、市場参加者が取引にかかる取極や行動規範を自主的に策定し、これを遵守する慣行となっている。各国の外国為替市場では、こうした取極や行動規範について関係者が議論するための委員会が組織されており、東京でも東京外国為替市場委員会が活動している。同委員会は、市場参加者の行動規範である「Code of Conduct」(通称「オレンジブック」)の作成・改訂のほか、CLS開業に伴う対応、NDF取引の環境整備といった面において成果を挙げてきている。東京における外国為替取引が一段と活発化するため、同委員会の活動が一層充実し、関係者がその成果を十分に活用していくことが期待されている。