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製造業における熟練労働への需要シフト:スキル偏向的技術進歩とグローバル化の影響*1

2004年12月
佐々木 仁*2
桜 健一*3

日本銀行から

日本銀行ワーキングペーパーシリーズは、日本銀行員および外部研究者の研究成果をとりまとめたもので、内外の研究機関、研究者等の有識者から幅広くコメントを頂戴することを意図しています。ただし、論文の中で示された内容や意見は、日本銀行の公式見解を示すものではありません。
なお、ワーキングペーパーシリーズに対するご意見・ご質問や、掲載ファイルに関するお問い合わせは、執筆者までお寄せ下さい。
商用目的で転載・複製を行う場合は、予め日本銀行情報サービス局までご相談ください。転載・複製を行う場合は、出所を明記してください。

以下には[要旨]を掲載しています。全文は、こちら(wp04j17.pdf 258KB) から入手できます。

  1. *1本稿の作成にあたっては、高川泉氏(日本銀行調査統計局)の多大な協力を得た。また、深尾京司氏(一橋大学)、櫻井宏二郎氏(日本政策投資銀行)のほか、木村武氏(日本銀行調査統計局)、肥後雅博氏(同)、加藤涼氏(日本銀行国際局)、山本勲氏(日本銀行金融研究所)、川本卓司氏(同)をはじめとする日本銀行の多くのスタッフから有益なコメントを得た。この場を借りて感謝の意を表したい。ただし、あり得べき誤りは筆者に属する。なお、本稿で述べられている内容、意見は筆者個人に属するものであり、日本銀行および調査統計局の公式見解ではない。
  2. *2調査統計局 e-mail: hitoshi.sasaki@boj.or.jp
  3. *3調査統計局 e-mail: kenichi.sakura@boj.or.jp

(要旨)

本稿では、大卒労働者に対する需要シフトについて、特定のスキルを有する労働者を相対的に多く用いるスキル偏向的な技術進歩と経済グローバル化という観点から考察を行った。1988年から2003年までの製造業・産業中分類のパネル・データを用いて実証分析を行ったところ、スキル偏向的技術進歩要因である研究開発費比率と、経済グローバル化要因である東アジアからの輸入比率、若しくは海外生産比率は、いずれも大卒労働者への相対的な需要拡大と密接な関係を有することがわかった。本稿での結果は、わが国製造業でも、スキル偏向的技術進歩と経済グローバル化によって、高学歴労働者への需要シフトが生じていることを示唆している。