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東アジアの政策協調(要旨)

2005年 3月
鎌田康一郎*1
高川 泉*2

日本銀行から

日本銀行ワーキングペーパーシリーズは、日本銀行員および外部研究者の研究成果をとりまとめたもので、内外の研究機関、研究者等の有識者から幅広くコメントを頂戴することを意図しています。ただし、論文の中で示された内容や意見は、日本銀行の公式見解を示すものではありません。

なお、ワーキングペーパーシリーズに対するご意見・ご質問や、掲載ファイルに関するお問い合わせは、執筆者までお寄せ下さい。
商用目的で転載・複製を行う場合は、予め日本銀行情報サービス局までご相談ください。転載・複製を行う場合は、出所を明記してください。

以下には日本語の(要旨)を掲載しています。

なお、全文は英語のみの公表です。

  1. *1企画局 E-mail: kouichirou.kamada@boj.or.jp
  2. *2調査統計局 E-mail: izumi.takagawa@boj.or.jp

要旨

本稿では、アジア太平洋地域における相互依存関係を簡潔に表現した計量モデルを構築し、近年、東アジア諸国で関心を集めている政策問題について、定量的な観点から考察を加える。モデルには、実際に各国で採用されている金融・通貨政策が組み込まれており、シミュレーションを通じて、一国の政策決定が近隣諸国に与える経済的効果を詳細に分析することができる。応用例として、(1)東アジアにおける通貨バスケット制の有用性、(2)中国の通貨政策の変更に伴う影響、(3)日本の名目短期金利の非負制約の影響という3つの時事問題を取り上げ、東アジア地域における経済政策と実体経済の関係について、定量的な評価を試みる。