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ヘドニック関数の時系列変化と価格指数への影響について

−デスクトップパソコンのケース−*1

2005年 1月
平形尚久*2

日本銀行から

日本銀行ワーキングペーパーシリーズは、日本銀行員および外部研究者の研究成果をとりまとめたもので、内外の研究機関、研究者等の有識者から幅広くコメントを頂戴することを意図しています。ただし、論文の中で示された内容や意見は、日本銀行の公式見解を示すものではありません。
なお、ワーキングペーパーシリーズに対するご意見・ご質問や、掲載ファイルに関するお問い合わせは、執筆者までお寄せ下さい。
商用目的で転載・複製を行う場合は、予め日本銀行情報サービス局までご相談ください。転載・複製を行う場合は、出所を明記してください。

以下には[要旨]を掲載しています。全文は、こちら(wp05j01.pdf 1,306KB) から入手できます。

  1. *1本稿の作成にあたっては、分析段階で、宇都宮浄人氏(日本銀行調査統計局)、清水秀昭氏(現日本銀行考査局)に丁寧なご指導、コメントをいただいた。また、関根敏隆氏(現BIS)、肥後雅博氏(日本銀行調査統計局)、白塚重典氏(日本銀行金融研究所)から有益なコメントをいただいた。永井祐一郎氏(一橋大学経済学研究科)には、研究の補助を頂いた。この場を借りて深く感謝の意を表したい。もちろん、本稿のありうべき誤りは全て筆者に属するものである。本稿で示された見解は筆者個人のものであり、日本銀行、調査統計局のものではない。
  2. *2調査統計局 e-mail: naohisa.hirakata@boj.or.jp

要旨

本稿では、デスクトップパソコンのヘドニック関数の時系列的な変化、つまり関数の陳腐化が、実際にどの程度品質調整を通じて、価格指数に影響を与えうるのかを考察する。本稿の先行研究と異なる点は、先行研究においては関数の時系列的な不安定性についてのみ分析しているのに対し、本稿ではそれが品質調整の過程を通じて物価指数にどの程度の影響を与えうるかを関数形による違いの観点から分析している点にある。分析の結果、関数形を選択する際には、ヘドニック関数を推定する際のサンプル内での当てはまりの良さの基準だけでなく、ヘドニック関数の再推定の間隔が長くなることによる誤差も考慮する必要があることがわかった。製品の品質向上が速く、再推定の間隔が長い場合には、両側対数形のように単純かつパラメータが特性変数のレベルに依存しない関数形を選択することが望ましいとの結果を得た。