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エネルギー節約的技術進歩の計測

2009年11月
福永一郎*1
長田充弘*2

 全文は英語のみの公表です。

要旨

 本稿では、わが国のマクロ・産業別のデータを用いて、時間を通じて変化する「技術進歩の偏り」とその生産性への影響を推計した。マクロの推計では、エネルギーへの技術進歩の偏りは、1980年代は「節約的」であったが、2000年前後から徐々に「使用的」に変わった。その後、2008年末までに、エネルギー価格の上昇を受けて、生産者がエネルギー節約的技術進歩への転換を図ったという証拠は得られていない。結果として、エネルギー使用的技術進歩のもとでの近年のエネルギー価格の上昇は、TFP成長率の鈍化に寄与していた。一方、労働節約的技術進歩は、TFPと労働生産性の成長に大きく寄与していた。産業別の推計では、エネルギーへの技術進歩の偏りは1980年代以降小さく、中間投入への偏りは多くの産業で顕著に節約的となっていた。

  1. *1日本銀行調査統計局 E-mail: ichirou.fukunaga@boj.or.jp
  2. *2日本銀行調査統計局 E-mail: mitsuhiro.osada@boj.or.jp

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