決済・市場

ホーム > 決済・市場 > 決済システムの概要 > 決済と決済システムを理解するためのキーポイント テーマ2.決済の道具

決済と決済システムを理解するためのキーポイント《基礎編》テーマ2.決済の道具

この章のキーワード:
「信用貨幣」、「銀行預金」
  • 各項目のタイトルをクリックすると「決済の原理」の関連部分にリンクしています。

おかねとは何だろうか

決済に使われる手段はおかねです。おかねとは、「誰もが『ああ、それが手に入るなら交換に応じてもよい』と思うもの」です。おさつやコインのほか、銀行預金も広い意味でのおかねとして用いられています。

普段、私たちがおかねと聞いてイメージするのは、おさつやコインだと思いますが、広い意味でのおかねには、その他、銀行預金などいろいろなものがあるのです。

おさつ

今日「おかね」と言った場合、多くの人は紙幣(おさつ)のことを考えるはずです。それ自体はただの紙切れに過ぎないおさつがおかねとして人々に受け取られるのは、「私が欲しいものを売っている人は、必ずこのおさつを受け取ってくれるはずだ。だから私はこのおさつを受け取ってよいのだ」という信念が人々に共有されているからです。このようなおかねを「信用貨幣」と言います。

おさつに対する人々の信念は、(1)健全な発行者、(2)おかねの価値の安定、(3)強制通用力、という3つの仕掛けが支えています。

銀行預金

いつでも払い出しておさつに換えられる預金(当座預金や普通預金)もおかねとして使われています。給料を銀行預金の形で受け取ったり、銀行振込で支払を済ませることが広く行われているのがその例です。

預金は、大きな金額や遠方への支払に便利ですが、預入れ先の銀行に対して支払を指図しなければなりません。また、預入れ先の銀行が万が一倒産し、預金が返還されないリスクがあるなど、おさつにはない弱点もあります。

その他の道具

電子マネーは、おさつでも預金でもないのに、人々が「それが手に入るなら交換に応じてもよい」と思うような、「おさつ・コインや預金に代わる新しい決済手段」です。電子マネーは実験段階にありますが、やがておかねとして人々に受け入れられていく可能性を秘めています。