ハイブリッド型日本経済モデルQ-JEM: 2019年バージョン
2019年6月26日
平形尚久
*1
菅和聖
*2
金藤章浩
*3
城戸陽介
*4
喜舎場唯
*5
村越智文
*6
篠原武史
*7
全文掲載は、英語のみとなっております。
要旨
本稿では、一上他(2009)が開発し、Fukunaga et al. (2011)が更新したマクロ経済モデル「Quarterly Japanese Economic Model (Q-JEM)」の最近(2019年6月)のバージョンを紹介する。Q-JEMは、日本経済の大規模ハイブリッド型モデルであり、国民経済計算の支出側項目のほか、各種の金融関連の変数なども取り込んでいる。動学的一般均衡モデル(DSGEモデル)と比較すると、Q-JEMは、経済理論との整合性に考慮しつつも、データへのフィットを重視している。また、モデルの利用可能性の向上のため、論文中のシミュレーション結果を再現可能なファイルを参考資料として公表する。
キーワード
マクロ経済モデル、日本経済
JEL 分類番号
E17、E37
本稿の作成に当たり、一上響氏、長野哲平氏、西崎健司氏、大山慎介氏、関根敏隆氏から有益なコメントを頂いた。記して感謝の意を表したい。また、Q-JEMが現在の姿になるまでには、筆者ら以外にも多くのスタッフが開発・改良に関わっている。そのすべての方々に感謝したい。本稿のあり得べき誤りは筆者ら個人に帰する。なお、本稿の内容や意見は、筆者ら個人に属するものであり、日本銀行の公式見解を示すものではない。
- *1日本銀行調査統計局 E-mail : naohisa.hirakata@boj.or.jp
- *2日本銀行国際局 E-mail : kazutoshi.kan@boj.or.jp
- *3日本銀行調査統計局 E-mail : akihiro.kanafuji@boj.or.jp
- *4日本銀行調査統計局 E-mail : yousuke.kido@boj.or.jp
- *5日本銀行調査統計局 E-mail : yui.kishaba@boj.or.jp
- *6日本銀行調査統計局(現・名古屋支店) E-mail : tomonori.murakoshi@boj.or.jp
- *7日本銀行調査統計局 E-mail : takeshi.shinohara@boj.or.jp
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